ミニシアター東京
OMAHA/オマハ

OMAHA/オマハ

OMAHA

★ 6.9·ドラマ·83分·アメリカ·2025

あらすじ

2008年・アメリカの片田舎。母を亡くし、親子3人で身を寄せ合って生きてきた父(ジョン・マガロ)と9歳の娘エラ(モリー・ベル・ライト)、6歳の息子チャーリー(ワイアット・ソリス)。ある夏の日の早朝、父はぐっすり眠っていたエラとチャーリー、愛犬レックスを起こしてオンボロの車に乗せる。エンジンは一発ではかからない。父とエラが一緒になって押し、ようやく車は動き出した。さぁ家族旅行に出発だ! でも今日は誕生日でもなければ記念日でもない、普通の日。こんな早くから一体どこに向かうのだろう? 気になって聞いても、父ははぐらかして答えてくれない。「遊園地に行くのかも!」とはしゃぐ弟とは対照的に、エラは突然の出来事に戸惑っていた。道中で何度か真剣な表情で電話をする父、出発の直前に訪ねてきた保安官、言い知れぬ不安・・・・・・。お菓子やアイスを買ってもらい、ママが好きだった思い出の曲をカーステレオで流して、皆でハンバーガーを食べてキッズスペースで思いっきり遊び、凧揚げをして──。家族で過ごす楽しいドライブの奥にいつもと違う何かの気配を感じ取り、「私たち引っ越すのかも」とつぶやくエラ。そんな気持ちを察してか、ようやく父は行き先がネブラスカだと教えてくれた。でもそれだけ。どうしてそこに向かうのか、何があるのか子どもたちにはまるでわからない。 車窓から「動物虐待防止協会」という看板が見えたとき、父は不意に車を停めた。「すぐ戻るから車に乗っていなさい」と言い、レックスを建物の中に連れて行こうとする。心配でたまらなくなり、思わず車を降りるエラ。 パパは怒ってるの? さっき私が「犬に人間の食べ物をあげちゃダメ」と言ったから? どうして離ればなれになんかするの? 私たち、いい子じゃなかった・・・? 必死にレックスを連れ戻そうとするも引き離され、ただ「すまない、これが最善なんだ。許してくれ」と繰り返す父。エラとチャーリーの願いは聞き入れられず、レックスを置いて車は再び動き出してしまう──。 その日の夜。家族はプール付きのモーテルに泊まることになった。まだ旅は終わらないと言う父。ネブラスカはずっと先だからと。ショックから立ち直れず「レックスといたい」と言うチャーリーに、父は哀しげな表情で「物事はいつも思い通りにはいくとは限らない」と返すのだった。深夜、子どもたちが寝静まった後で彼の苦悶と本音がこぼれ出る。「わからない、どうしたらいいんだ。教えてくれ。どうすればいい?」と。 次の日、給油所で出会った女性に「ネブラスカに行くなら、オマハの動物園に寄ってみて」と教えてもらったエラは、父にそのことを話す。何気ない会話のつもりだったが、わずかに父の表情が曇ったように見えて──。その後、走行中にエラが車の窓から顔を出していると、普段は穏やかな父に激しく叱られてしまう。危ないことをしてしまったと反省しつつも機嫌が悪い父におびえてすっかりしょげてしまい、涙ぐむエラ。チャーリーがその場を取りなし、車内には再び明るい空気が戻る。哀しい出来事などなかったかのように、くだらない話題で盛り上がる親子3人。その後、腹ごしらえにランチを買おうとスーパーに立ち寄るがお金が足りず、父は子どもたちに気づかれないようにこっそり自分の弁当を戻す。努めて元気に振る舞い、サプライズで動物園へと連れてゆく父。初めての場所にはしゃぐ子どもたち。だが少しずつ、旅は終わりへと近づいていた。次に父が車を停めるとき、姉弟はその哀しい真意を知る──。

監督
コール・ウェブリー 出演:ジョン・マガロ 日本語字幕:藤本聡 提供:ニューセレクト 配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
出演
ジョン・マガロ 日本語字幕:藤本聡 提供:ニューセレクト 配給:スターキャットアルバトロス・フィルム

上映館

映画を『体験』に変える。独自の視点で世界を切り取るカルチャー・シアター。