

木挽町のあだ討ち
Samurai Vengeance
次の上映:7月22日(水) 19:40 @ 早稲田松竹
あらすじ
江戸に咲いた大輪の花(仇討ち)、そのカラクリを解き明かしましょう。 文化七年(1810)一月十六日、江戸・木挽町。歌舞伎の芝居小屋「森田座」では『仮名手本忠臣蔵』が大入満員で千穐楽を迎えていた。その仇討ちは、舞台がはねた直後、森田座のすぐ近くで起きた。芝居の客たちが立会人と化し見守る中、美濃遠山藩士・伊納菊之助が、父を殺害し逃亡していた男、作兵衛の首を見事、討ちとったのである。雪の舞う夜、若き美男子が成し遂げたこの事件は「木挽町の仇討ち」として、江戸の語り草となった。それから一年半後、同じ遠山藩で、菊之助の縁者を名乗る加瀬総一郎が森田座を訪れる。総一郎にとってこの仇討ちは、腑に落ちぬ点が幾つかあり、それを解明したいのだという。あの心優しい菊之助が、あんな大男の作兵衛をどうやって?そもそも美濃しか知らない菊之助が、どうやって江戸の森田座に辿り着いたのか? やさしい噓に包まれた、心震わす極上エンタメミステリー! 直木賞と山本周五郎賞W受賞。歴代3人目となる快挙を成し遂げた永井紗耶子の傑作時代小説『木挽町のあだ討ち』。しっとりとした文学性のみならず、読み応えある巧みなミステリー構造は数々のミステリー賞を制し、ついに映画化。一筋縄ではいかない主人公、総一郎を硬軟自在の闊達さで、奥行き豊かに演じるのは、柄本佑。「あだ討ち」の両者、菊之助と作兵衛の魂を、長尾謙杜と北村一輝が熱く体現し、森田座の面々を瀬戸康史、滝藤賢一、高橋和也、正名僕蔵と言った芸達者たちが粋に演じる。脇を固める山口馬木也、イモトアヤコ、愛希れいか、野村周平、石橋蓮司、沢口靖子らの妙演も見逃せない。そして、森田座の座付作家にして、この謎の全てを仕掛けた黒幕、篠田金治に扮した名優、渡辺謙が燻銀の存在感で締める。粒だったキャラクターと演技が織り成す、味のある集団劇としても見応えは満点だ。監督・脚本は、時代劇の名匠・源孝志。卓越した映像美でミステリーの先にある人情ドラマを鮮やかに彩る。時代劇と歌舞伎のプロフェッショナルが創り上げた様式美と、知的好奇心を刺激する圧倒的な世界観。物語は、時代劇の枠を超えた極上の本格エンターテインメントへと昇華した。
- 監督
- 源孝志
- 出演
- 柄本佑, 長尾謙杜, 瀬戸康史, 滝藤賢一, 山口馬木也, 愛希れいか, イモトアヤコ, 冨家ノリマサ, 野村周平, 高橋和也, 正名僕蔵, 本田博太郎, 石橋蓮司, 沢口靖子, 北村一輝, 渡辺謙