ミニシアター東京
ベレジーナ

ベレジーナ

Beresina or The Last Days of Switzerland

·コメディ·108分·スイス・ドイツ・オーストリア·1999

次の上映:11月21日(土) 12:40 @ 早稲田松竹

あらすじ

倒錯の迷宮で… スイスの権力者から愛されるロシア人のコールガール、イリーナ。銀行の頭取、テレビ局の局長などがこぞって彼女の虜になった。中でも特別に彼女を愛したのは、元陸軍少尉のシュトゥルツェネガー。彼は彼女と、過去に彼が結成した秘密軍隊の暗号“ベレジーナ”を使った寸劇遊びに興じる。だがコールガールの彼女を仕切る政治家好きの夫婦は、彼女を利用して国の上層部に受け入れられようと必死になり…。 ダニエル・シュミットのブラック・コメディ?! “スイス最期の日”を描いた迷宮の物語 『ラ・パロマ』『ヘカテ』といった幻惑と陶酔の虚構世界で、また『カンヌ映画通り』『トスカの接吻』といった茶目っ気あふれるドキュメンタリーなど、観客を酔わせ魅了する作品群で早くから日本に熱狂的ファンを持つダニエル・シュミット。坂東玉三郎を主役に日本で撮影した『書かれた顔』以来4年ぶりの本作は、従来とは趣向をかなり変え、現代スイスの政財界を諷刺したブラック・コメディとなった。シュミットらしく観客の意表をつく語り口とシュルレアリスム的なユーモア感覚で、スイスをめぐる神話・表象・クリシェなど様々な無意識的イメージが組み合わされ「神話的迷宮」の中の荒唐無稽なスイスが描き出される。ブニュエル映画を愛し、学生時代に本人にインタビューしたこともあるシュミットは、足フェチの連邦裁判官のシーンではブニュエルへのオマージュとして『小間使の日記』を引用。ブニュエルならどう撮ったかを意識しながら作ったという『ベレジーナ』をシュミット版『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』と評する声もある。「シュミット的コメディ」への期待が高まるなか、99年の封切直後のスイスでは、映画とよく似た高官スキャンダルや辞職騒ぎが起こる偶然も重なり、興収トップの大ヒットを記録。「スイス映画界の巨匠」の評価を改めて不動のものにした。同年、オペラ演出も含む25年以上の業績に対し、ロカルノ映画祭で永年功労賞が授与された。2006年、シュミットは癌により64歳で逝去。本作『べレジーナ』が遺作となった。

監督
ダニエル・シュミット
出演
エレナ・パノーヴァ, ジェラルディン・チャップリン, マルティン・ベンラス, ウルリヒ・ノエテン, イヴァン・ダルヴァス

上映館

名作を二本立てで。時を超えて愛される映画を、高田馬場のノスタルジーと共に。

11月21日(土)
12:40
11月22日(日)
12:40
11月23日(月)
12:40