
百姓、わらう。
次の上映:9月26日(土) 12:00 @ ポレポレ東中野
あらすじ
映画『百姓、わらう。』は、私たちの「毎日のごはん」の向こう側で生きる、全国の若い農家たちを4年にわたって見つめたドキュメンタリー。 水、土、棚田、牛、虫、そして子どもたち。スクリーンには、美しくいのちの豊かさに満ちた世界と、若者たちの熱く知恵にあふれた笑顔が広がっている。 しかし最新統計によると、49歳以下の百姓は日本の人口のわずか0.1%。農政が迷走し、農業を取り巻く状況が厳しさを増す中で、彼らは自らを「絶滅危惧種なんで、、、」と、わらう。根っこと微生物の力を活かし、適正規模を守るなど、巨大なシステムに抗う「野生の知恵」で道を切りひらこうとしているのだ。 『千年の一滴 だし しょうゆ』『百姓の百の声』の柴田昌平監督が、生産現場の圧倒的な生命力と、消費社会の無知という「深い断絶」にカメラで迫り、再生へのタネを見つける待望の新作。 【マニュアルなき自然を生き抜く「圧倒的な創造力」】 世間一般の消費者は、農業に対して「キツくて儲からない」「高齢化でかわいそうな弱者」といったイメージを抱きがちだ。しかし本作に登場する若者たちは、圧倒的な思考と工夫でその固定観念を覆していく。 目に見えない土の中の微生物の力を引き出して週休1.5日を実現する有機農家。1億円の借金を抱えた大規模酪農から思い切って放牧へ舵を切り、牛を「適正規模」に減らすことで家族の笑顔を取り戻した酪農家夫婦。棚田の畦の管理や、巨大な苗を田んぼに返す技など、そこには私たちが「知らないこと」があふれている。 マニュアルが通用しない理不尽な自然を相手に、彼らは自らの頭で考え、タフに生き抜いているのだ。 【未来へタネをまく「タフな知恵」】 農政が迷走を繰り返し、メディアにおける専門家も減っていく厳しい状況のなかで、彼らはすべての喜怒哀楽を飲み込んで、「わらう」。こんな素敵な人たちが、日本の食の未来を切りひらこうとしている。 効率や右肩上がりの数字ばかりを追い求める「不機嫌な時代」の中で、孤独にならず互いの知恵を分かち合い、自らの手で未来にタネをまく彼らの姿は、最も自由でクリエイティブな「生きざま」。その姿は、都会で閉塞感を感じている現代人に「生きる実感」を取り戻すヒントを手渡してくれる。
- 監督
- 柴田昌平