
台風クラブ 4Kレストア版
Typhoon Club
次の上映:10月3日(土) 10:50 @ 早稲田松竹
あらすじ
私たちは 翔ぶ! 中学校の校庭の一角に夏の名残をたたえてひっそりとプールがある。木曜日。二学期が始まって間もないむし暑い夜。暗闇の中で時おりはねて、坊主頭が見え隠れしている。突然、プールの照明が一斉について、ロックが鳴り出した。歓声をあげてなだれ込んできたのは、水着姿の高見理恵、大町美智子、宮田泰子、毛利由美、森崎みどり。……水の中で山田明が動かなくなっている。慌てた少女たちは人を呼びに田舎道まで走ってくると、同じクラスの三上恭一と清水健がジョギングしているのに出会う。恭一が明に人工呼吸をしているうちに、担任の梅宮が呼び出された。小さな風は、やがてくる台風によって、彼ら少年少女たちを閉じ込め、狂わせていく……。 プールで流れる「暗闇でDANCE」から やがてくる台風へ飲み込まれる少年少女たち 近年、急速に国際的な再評価が高まっている相米慎二監督。台湾・香港のアカデミー賞と言われる金馬奨では、2021年に相米慎二監督の特集が行われ、『台風クラブ』に対し、ホウ・シャオシェンは「これが、映画だ。」と述べている。2023年4月、アメリカ・ニューヨークのジャパン・ソサエティ―でも7作品の特集上映が開催された。海外での再評価の波はさらに広がりを見せている。彼のフィルモグラフィーの中でもひときわ神話的な一本が『台風クラブ』である。待望の「4K」で、2023年秋に新生。冒頭、プールサイドでバービーボーイズの「暗闇でDANCE」をラジカセで鳴らし、踊り狂う少年少女たち。真っ暗と逆光のその映像が、よりリアルに、よりセクシャルに覚醒を遂げる。ギリギリの刹那、それでいて、どこか異次元の空間と時間を生きているような感覚。そして、性と死。そうした「リアル」「エロス」「ファンタジー」という要素は、相米自身が夢幻していたかもしれない「画像」となって、「4K」で新しく生まれ変わる。相米慎二も、「台風クラブ」も、常に現代であり、それは、映像の未来でもある。全く新しい映画として、観たすべての者が(初見の者も含め)、新しい映像体験をすることであろう。
- 監督
- 相米慎二
- 出演
- 三上祐一, 紅林茂, 松永敏行, 工藤夕貴, 大西結花, 会沢朋子, 天童龍子, 渕崎ゆり子, 寺田農, 佐藤允, 三浦友和, 鶴見辰吾