ミニシアター東京
《Fire in Water 永田康祐映像作品集》Program A

《Fire in Water 永田康祐映像作品集》Program A

78分·日本·2026

次の上映:8月28日(金) 16:00 @ ポレポレ東中野

あらすじ

世界の見え方が、ふと閃く アーティスト・永田康祐、 初の特集上映 写真、パフォーマンス、インスタレーション。ジャンルを横断しながら、「食べること」や「翻訳」「発酵」といった身近な営みを手がかりに、人間と世界の関係を問い続けてきたアーティスト、永田康祐。2020年の個展「イート」では、食と身体、他者との関係をめぐる知的で刺激的なイマジネーションを展開。2025年の恵比寿映像祭では、映画作家の小森はるか、小田香らとともに新作を発表するなど、その活動は近年のドキュメンタリーや文化人類学的フィールドワークとも響き合う。 本特集上映では、初期作から最新作までの映像作品を一挙上映。一見ばらばらに見えるテーマは、文化や歴史、人間と環境が絶えず影響し合いながら生成変化する世界の姿へとつながっていく。永田の作品は、「わかりやすい物語」から距離をとり、見過ごされてきた存在や関係に静かに光をあて、私たちの認識の枠組みそのものを揺さぶる。しかし、その語り口はどこか飄々として、心地よいユーモアをたたえている。 世界を見る方法は、ひとつではない。映画館の暗闇で、その新しい視点との出会いを体験してほしい。 * 永田康祐Kosuke Nagata 1990年生まれ。自己と他者、自然と文化の境界を主題に、写真や映像、インスタレーションなど多様な表現を展開。主な個展に「イート」(gallery αM、2020)、主なグループ展に「見るは触れる 日本の新進作家 vol.19」(東京都写真美術館、2022)、「あいちトリエンナーレ2019」など。 * Program A[上映時間 計78分] Fire in Water 2025年|DCP|41分|脚本・監督:永田康祐 撮影:奥祐司 編集:永田康祐 奥祐司 英語字幕編集:佐藤朋子 製作:恵比寿映像祭2025コミッションプロジェクト委嘱作品[東京都写真美術館] 日本でも人気のクラフト・マッコリ。その一杯には、知られざる歴史が発酵している。韓国語で酒を意味する「スル」は、「水(ス)」と「火(プル)」に由来するという説がある。泡立つ発酵の様子が、まるで水の中に火が宿るように見えたからだ。永田はこの「水の中の火」というイメージから、日本統治下の朝鮮半島における稲作と酒造の歴史へと分け入っていく。食料増産と税収確保のために導入された技術や制度、米品種、日本式の麹や酵母──。発酵という現象をひとつのメディアとして、遺伝子や微生物、法制度といった目に見えない存在に今なお宿る植民地主義の残響を映し出す。 Fish of Empire 2025年|DCP|15分|脚本・監督:永田康祐 編集補助:奥祐司 英語字幕編集:佐藤朋子 日本の南進政策とタイの開発政策を背景に東南アジアへ広がった魚、ティラピア。一匹の魚の移動から、生態系の変容と政治権力が交差する歴史の水脈をたどる。 Suddenly This Overview 2026年|DCP|22分|脚本・監督・語り:永田康祐 制作協力:岩田智哉 監修:飯笹佐代子 田村恵子 ポストプロダクション:奥祐司 英語字幕編集:佐藤朋子 第二次世界大戦中、大規模な捕虜脱走事件の現場となったオーストラリア・カウラ。日本人戦争墓地と日本庭園を往還しながら、戦争、植民地主義、和解と、幾層にも堆積した記憶を静かに掘り起こす。

監督
永田康祐

上映館

人の体温が伝わる映画を。ドキュメンタリーの聖地で、じっくりと作品と向き合う。

今日
17:30
8月28日(金)
16:00
8月29日(土)
12:10
8月30日(日)
13:40
8月31日(月)
12:10
9月1日(火)
13:40