ミニシアター東京
私たちの一日

私たちの一日

In Our Day

6.9·ドラマ·84分·韓国·2023

次の上映:7月14日(火) 13:25 @ 早稲田松竹

あらすじ

人生には刺激が必要だ ある二人の人物が、二つの家でそれぞれに過ごす一日。ひとりは、友人の家に滞在する休業中の俳優サンウォン。もうひとりは、小さなアパートで一人暮らしをする詩人のホン・ウィジュ。彼らのもとには将来への不安を抱く若い客たちが訪れ、さまざまな質問を投げかける。そんな折、友人の飼い猫がふと姿を消して──。交わりそうで交わらない、二つの一日が静かに並走していく。 元女優と詩人、それぞれの元を訪れる悩める若者たち交わりそうで交わらない二人の一日を綴る至極の会話劇 二人の主人公を演じるのは、今やホン・サンス映画には欠かせない存在となったキム・ミニと、『川沿いのホテル』でも老詩人役を演じロカルノ国際映画祭で金豹賞(男優賞)を受賞した名優キ・ジュボン。彼らの所へ訪れる人々を、ホン・サンス映画を支えてきたベテランたちと若手俳優らが共演し、年長者と若者による真摯でありながらユーモラスな人生問答を繰り広げる。交互に描かれる、二つの場所と二つの時間。サンウォンは友人ジョンスの愛猫と戯れ、女友達とワインで乾杯をする。健康上の理由から禁酒と禁煙を命じられたウィジュは、焼酎を欲しながらノンアルコールビールの缶を次々に空けていく。そんな彼らが共通して食べるのは手作りのインスタントラーメンだ。いつものように、ホン・サンス映画の人々はコミカルで軽妙な会話をくりひろげる。なかでもキ・ジュボン演じる詩人が若者からの問いかけに対して披露する答えの数々は、とぼけた味わいを醸しながら、ときにハッとするほど鋭く物事の本質を捉えていく。ホン・サンスらしい人生がたっぷりと詰まったその会話を聞くうち、誰もが、芸術と人生との深い関係に気付かされる。気の置けない友人たちとの宴の時間には、しかし暗い影が見え隠れする。愛する者の喪失。遠からぬ死の気配。別離の重み。たとえ形となって現れなくても、悲劇はすぐそばにある。長い一日が終わる頃、私たちは日常の中に潜むドラマチックな瞬間を数多く発見するだろう。

監督
ホン・サンス
出演
キム・ミニ, キ・ジュボン, ソン・ソンミ, パク・ミソ, ハ・ソングク, キム・スンユン

上映館

名作を二本立てで。時を超えて愛される映画を、高田馬場のノスタルジーと共に。

7月14日(火)
13:2518:30
7月16日(木)
13:2518:30