
Minamata
水俣 -患者さんとその世界-<完全版>
167 min·日本·1971
Next: Sun, Apr 26 10:20 @ 早稲田松竹
Overview
苦海浄土の世界――水俣病を世界に知らしめることになった記録映画の記念碑的名作。 1956年当時は奇病といわれ、伝染病か中毒かもわからなかった。不知火海に36年間にわたり、チッソがながしてきた有機水銀が水俣病の原因と公式発表されるまでに13年を要した。その間、チッソは研究に協力しないばかりか、さまざまな原因説を発表あるいは支持し、原因究明をひきのばした。公式発表後も依然として責任を認めなかった。患者とその肉親たちは自らをむち打って裁判に、デモに立ち上がらざるをえなかった。裁判を契機に熊本に発した告発の運動は東京へ、そして全国に支援の輪をひろげ、患者自身による裁判闘争へのカンパ活動、訴え、そしてラストの一株運動へとひろがった。大阪のチッソ株主総会での患者と社長との肉薄の対話で、この映画は劇的なピークをむかえる。 本作は1969年、チッソを相手に裁判を起こした水俣病患者29世帯を中心に、残された遺族の記憶から真実を探ると同時に、潜在患者の発掘の過程を描いている。撮影当時、患者総数は121名でしかなかったが、のちに1万5千人に近い申請者の出現を見る運動の端緒として記録されている。また土本典昭監督にとって、水俣病への本格的取り組みの第一歩となった作品でもある。
- Director
- 土本典昭